最近の職場環境は一言で表現すると、「混沌」です。
リーダーはほぼプレイングマネージャーであり、実際にプレーヤー業務が負担になり、業務管理や部下管理に手が回っていない状況もあれば、そこにかこつけてマネジメントを行うリスク(主にハラスメント当事者になってしまうリスク)から避けようとマネジメントを放棄している方がみえます。
フォロワー(リーダーを支援する人員であり、主にリーダーの部下)は〇〇ガチャがうまくいったとか失敗したとか、都合が悪くなったり叱られたりするとパワハラだとか、自身を守るための権利主張をされる方がみえます。
この状況でチームとして目標を達成することはとても難しいでしょうし、若手は気が済むまで転職を繰り返すことになる可能性もあります。
このブログでは普段、リーダーに関するテーマを扱っておりますが、本日はフォロワー、とくに年齢的に若い20代~30代の若手について書いて参ります。
若手の皆さん、こんにちは、こんばんは。
お仕事にやりがいを感じ、日々成長を実感されているでしょうか。
もし、将来はこんな風になりたいなぁとイメージしているものやことがあるなら、ぜひ、階層別研修で通常お話する内容である当記事を参考にしてほしいと思います。また、将来のイメージについては現在模索中である方も、何かのヒントになるかもしれませんので、ぜひ確認してほしいと思います。
将来についてどのようなイメージを持たれている方でも、共通して求められることがあります。
- モチベーション管理
- ストレス管理
- タイムマネジメント能力
- 問題発見・解決力
- 自発的に行う報告・連絡・相談・打合せ要請・確認
階層別研修でもよく伝えられますが、上記5点についての強化は必ず行っていきましょう。夢の実現に向けて確実に前進するために必要な要素です。
目次
1.モチベーション管理
人間のやる気スイッチは体の中に1つ、体の外に1つ、それぞれ設置されています。
(1) 体の外にあるスイッチ
体の外にあるスイッチを押すためには、他者から認めてもらうこと(褒めてもらうこと=承認)です。
特に、先輩や上司からの承認を頂くことが出来れば、外にあるやる気スイッチはONになりやすいです。
このスイッチの特徴は、承認を得ることで直ちにONになりますが、その日のうちにOFFになります。
そのため、承認を待つのではなく、日々、自ら取りに行きましょう。
例えば、先輩や上司とコミュニケーションを取る際に、どのような点がチームへ貢献しているのか、どんなことでも良いので、自身でモチベーションを管理するためには、自ら取りに行くことが大事です。
(2) 体の中にあるスイッチ
体の中にあるスイッチを押すためには、次の点が必要です。
有能性を感じられること
有能性とは自分の能力が誰かの(何かの)役に立っている=成果に繋がっていると感じられる感覚を指します。
どのような小さなことでも良いので、自身の行動と成果を客観的に確認して、有能性を感じ取れるようにしていきます。
自律性を感じられること
自律性とは目標達成に向けて立てる計画や実行内容は自分が選択して決めていると感じられる感覚を指します。
誰かに言われて行動しているだけでは自律性はなかなか芽生えません。
これだけでは自分で考えて実行したと胸を張って言えることを増やしていきます。
関係性を感じられること
関係性とは周囲との良好な関係を築いていると感じられる感覚を指します。
自身から周囲へのサポートを行う、もしくは周囲から自身にサポートをして頂くことでこの感覚は醸成されていきます。
チーム意識をもって行動することが大事ですね。
自己効力感を高められること
自己効力感とはどのような状況においても『自分は何とかなる』と感じられる感覚を指します。
逆境を乗り越える際にもっとも重要な要素となります。階層別研修、とくにリーダー級研修内で部下育成の重要要素として紹介されます。
この力(感覚)を身に付けるためには成功体験を積むことです。
成功体験とは上手くいかないことが連続して続いたのちに、何とか最後までやり切った経験を指します。
出来ることしかやっていない状況では自己効力感は高められません。
ここに、チャレンジすることの重要性があります。
自己効力感を高めていくためにはチャレンジして背中に汗をかく経験を積み重ねていきます。
自身の将来像と今の取り組みを紐づけすること
『なぜ苦労して今の取り組みを行っているのか』『自分にとってはどのような意味があるのか』
この問いかけにシンプルに答えられることで、これからも踏ん張って歩いていくことができます。
まずは、自身の将来像として、どのような未来を実現したいのか、しっかりと深掘りしていきます。一人で考えても答えが得られない場合は、先輩や上司、友人、家族とたくさんお話をして、ヒントを得ていきます。
次に、今の取り組みを続けることで、どのような要素を手に入れることができるか、しっかりと検証していきます。ここでも同じように一人だけで考えずに周囲を頼りましょう。
そうして見えてきた将来像と今の取り組みを紐づけすることで、いまに意味を感じることができ、モチベーションを維持・向上させることができます。
2.ストレス管理
ストレスは発生するもの
人間である以上、ストレスは発生します。ストレスを感じてはいけないという意識が逆にストレスになるでしょう。
ストレスを糧に成長していけるようにしていきます。ストレスは緊張感を生み、緊張感は一時の爆発的な力を出すガソリンのようなものです。
ここぞという時には適度な緊張感をもって臨む必要があるので、ストレスを享受することがむしろ大事ですね。
ストレスへの対処
但し、常時、過度なストレスを感じる状況はいけません。心が疲弊し、メンタル不調をきたす恐れがあります。
そのようなときには、なぜストレスを感じているのか、そのもととなっている事実情報を特定し、対処していく必要があります。
事実情報の性質にもよりますが、次の点を確認していきましょう。
その事実情報に対する自分の捉え方は妥当なのか
要は、自分のモノゴトへの認知の仕方を検証していくということです。
憶測で勝手に思い込んでいないのか、必ずしもそのような捉え方をすることもないのではないか。
多くのケースで認知が偏っています。自分のモノゴトの捉え方を検証し、新たな視点を育てることはストレス管理にとってとても重要なことですね。
心身が健康的な状態を維持する
これまでみてきたモチベ―ション管理とストレス管理については、自身を成長させるために必要な土台部分です。
さまざまスキルを取得したとしても、心と体が疲れている状態では全力を出すことは難しいでしょう。
そのため、まずは上記2点の管理を徹底していくために、その必要な考え方と方法をしっかりと確認し、実践していきます。キーはやはり自己効力感を高めていくことです。若い時の苦労は買ってでもしなさいとよく言われますが、自己効力感を高めていく観点では正解かと考えます(根性論ではなく)
階層別研修において、自己効力感を高めていく考え方や手法を学習し、ぜひ実践してほしいと考えます。
本日はここまでと致します。
次回、後半部分を書いて参ります。