研修内容
目的
管理職の心構えを再確認し、役割を行動レベルでイメージする。また、お客様の組織内で発生した検討すべき事案(組織管理案件、業務管理案件、部下管理案件)について、問題発見・解決シミュレーションを行うことで、知識を知恵に昇華させ、もって管理能力の飛躍的な底上げを行う。
概要
【当研修のレベル感について】
当研修は管理職に求められる役割認識行動のイメージ力と3大管理マネジメントの知識技術について、その基礎が体系的に身に付いており、それらを現場で活用して概ね3年以上経過した管理職の方が対象となります。そのため、研修レベルにご不安なお客様はまず弊社の『管理職研修 ー基礎編ー』を受講して頂いた後、当研修の受講をご検討して頂けましたら幸いです。
当研修の取組み
当研修の取組みについては、端的に表現しますと、トレーニング(問題発見・解決シミュレーション)を通して上位管理職としての実践的なマネジメント能力を身に付けていく内容となります。上位管理職と言いましても戦略策定を行う研修ではございません。あくまでも、3大管理マネジメントの各項目について、上位管理職として求められる能力を底上げしていくことに焦点を当てております。
■ 進め方
当研修実施前に、お客様の組織内で発生している3大管理マネジメント上の問題事象を明らかにします。それらの問題事象に優先順位をつけたうえで、研修で議論すべき事象を2テーマ、ないし3テーマ、事務局様と弊社にて決定していきます。
研修内では、事前にピックアップした問題事象について、受講者様が中心となり、連関図法を活用し、おおもとの原因を特定していきます。適宜、シミュレーション内で講師アドバイスを行います。3大管理マネジメントの全知識を活用して、視座・視野・視点を最適化したうえで、より深く、より正確に本質的な問題を特定していきます。
研修で得られる要素
- 上位管理職としての役割を再確認し、役割を行動に移す機会を増加させる
- お客様の組織内で実際に発生している(発生可能性がある)事象を扱うので、現場改善に直接繋がる
- 状況別の問題解決シミュレーションを行うことにより、現場で実践できる問題解決能力が身に付く
- 長時間の問題解決シミュレーションを通して、管理者同士の価値観を知る機会となり、横の綿密な連携行動の実現に繋がる
- 他セクションの現場状況を知る機会となり、組織全体の正確な現況把握に繋がる
受講者様の声
- この研修を受ける前まで、管理者の役割は部門目標の達成に向け、各課の管理をすると認識しているだけでした。さまざまな状況で自分がどのように動くかまで深く考える機会はありませんでした。これを機に、社全体でもこのような役割達成行動のシミュレートが必要と考え、実践をしていきます。
- あっという間に終日の研修が終わった印象です。1日も議論していると集中力が消えそうですが、組織内の事案がテーマであること、講師アドバイスを頂くことで議論が進むことなど、様々な工夫がされていました。非常に有意義な時間でした。現場で生かしていきます。
- 『問題を発見し、解決する』という点について、ここまで腰を据えて深く考えたことはあまりなかったように思う。自分の考えの癖を知ることが出来た。また、全体から俯瞰してみることの方法論がはっきり理解できた点が大きかった。
- 午前のシミュレーションでは、正直難しいという印象が強く、付いて行けるか不安でした。午後のシミュレーションでは午前のときに講師から頂いたアドバイスや他者の動きを参考にして進めたところ、問題解決の流れ、方法、コツというところが見えてきました。まだしっかりと掴めていない部分はあるので、現場での実践を通じて磨いていきます。
- 自分の考え方に偏りがあることがよく分かった時間でした。現場ではスピードが求められるので、これまでの経験で問題の発生原因を掘り下げていました。それではケースによってはうまくいかないことが理解できた。全体から常にモノゴトをみる大切さ、方法が理解でき、ためになる時間でした。
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カリキュラム
時間 | 項目 | 狙い、得たい要素 |
---|---|---|
1日 | Ⅰ.研修の目的と全体像 Ⅱ.事前アンケートへの講師フィードバック(講義) 『管理職としていまある不安、疑問』 Ⅲ.役割達成行動の具体化 1.自身の役割を明文化する 2.状況設定と役割達成行動のシミュレーション (1)状況設定 (2)チーム員の役割洗い出し (3)役割達成行動の作成 (4)発表→質疑応答→講師講評 Ⅳ.問題解決シミュレーション ■ シミュレーションの流れを講師より説明 【テーマ1】 1.事案確認 2.問題解決シミュレーション開始 3.発表・質疑応答・講師講評 【テーマ2】 1.事案確認 2.問題解決シミュレーション開始 3.発表・質疑応答・講師講評 Ⅴ.まとめ(PW,GW) 1.気付きの整理・共有 2.講師所感 | Ⅱについて 管理職としての不安、疑問、悩みについて、事前にアンケートを取り、その回答傾向を分析の上、研修内で共有したうえで、講師からのフィードバックを行います。 全員で共有することで心理的な安心感を醸成するとともに、他者意見を聞くことで視野を広げます。総じて、問題意識をもって積極的に研修に参加して頂くための取り組みでございます。 Ⅲについて 上席者が自身の役割を体現することは、チーム全体で役割を果たすうえでその見本となり得ます。『役割を分かっているつもり』で終わらせず、ビジネスのあらゆる状況で役割達成行動が取れるように訓練が必要です。このセッションでは、各人において状況設定をまず行います。例えば、定例会議があるセクションでは定例会議の状況を、1on1面談を実施ているセクションではその状況などをセットしていきます。次に、その設定して状況におけるチーム員の役割を洗い出します。自身が課長であれば、課長代理、係長、主任などの配下のリーダーたちの役割について洗い出します。その上で、自身の役割とは具体的になにを、いつ、どのようにして行うのか、具体化して頂きます。これらの取り組みを経て、役割を体現する力を身に付けて頂きます。 Ⅳについて 事前に設定したテーマについて、問題解決シミュレーションを行っていきます。問題解決の流れを確認するとともに、自身の思考傾向の癖、他者の考え方を知り、モノゴトの本質を追究していきます。 現場の問題解決に直接貢献するとともに、受講者各人のマネジメント行動力を飛躍的に向上させます。 Ⅴについて まとめとして、気付きの整理を行い、その内容をチームで共有致します。最後に講師講評を行い、終了と致します。 |